簡易墨だしや位置決めに便利　シアンカラーのラインレーザーポインターCSP485

高価な墨だし器や位置決め専用ツールのような精度はありませんが、一字と十字のラインレーザーを手軽に使用できるので、目視レベルでだいたい位置決めできればよいというくらいの、高精度を求めない簡易墨だし器として、展示会などのイベント等での位置決めに便利。また、ほとんどの墨だし専用ラインレーザーは1mW出力ですが、CSP485は80mWもの出力があるので、1mWではあまり役に立たないケースでも活躍します。

従来の青色レーザーは波長450nmですが、CSP485は波長485nmなのでグリーンレーザーに近い色域であり、これが視認性のよさの要因です。ラインレーザーアタッチメントを外したポント照射のときに限りますが、昼間の屋外でも対象が白色なら50m先くらいまでなら目視可能で、夜間なら同じく対象が白色なら500m先くらいまで見えます。一般的にグリーンレーザーは色の視認性がもっとも優れているとされていますが、この485nmシアンレーザーも勝るとも劣らないくらいの視認性をもっているように見えます。

レーザーカラーはターコイズブルーより若干淡く、水色に近い青色の非常に美しいシアンカラーです。一般的にブルーレーザーは視認性でもっとも優れるグリーンレーザーより視認性に劣りますが、従来の波長450nmのブルーレーザーよりも波長が長い485nmを採用したことにより、色域としてもさらに見やすく明るく鮮やかでとても美しく見えます。450nmブルーが紺色だとすれば、485nmブルーはほぼ水色といった印象になります。通常のポイントレーザーでも美しい色味はわかりますが、ラインレーザーで照射するとさらに美しさが際立ちます。

５種１セットの別売りレンズアタッチメントを装着すれば、さらに美しいレーザーパターンを楽しめます。レンズによっては、回転させることでレーザーパターンが変化するので、さまざまな照射形状を楽しむことができます。かなり華やかな雰囲気になるので、各種イベントでの演出にも活躍。演出のさいには、あまり明るくない場所だとより高い演出効果が望めます。

ON/OFFスイッチボタンはオルタネイト式なので、スイッチボタンを押した後に指を離した場合でもラインレーザー照射状態を保持します。レーザーポインターからいったん手を離して作業したり、固定して作業を行いたい場合の実験や研究にも向いています。また、本製品は誤作動を強く意識した造りになっており、スイッチボタンがキャップ上辺から突出しておらず、ほかのモデルよりもスイッチボタンの押し込みが若干深めに必要ですので、電池が入ったままカバンの中などに入れていてもまずスイッチONになることはありません。