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レーザーポインターの出力偽装詐欺について

そのレーザー詐欺ではないですか?


ここでは、悪質なレーザーショップで横行する出力を偽装した詐欺販売について解説しています。



レーザーポインターの出力詐欺とは

製品スペックのうちの重要な要素であるレーザーの出力を、本来の正しい出力値よりも大幅に高く偽装表示をして不当な利益を得ようと販売しているものであり、高出力レーザーポインターにおける出力詐欺です。


レーザーポインターの出力はミリワット(mW)で表記されていますが、一般的に世界で流通しているレーザーポインターは、1mW程度から高出力のものは8W(8000mW)程度まで存在します(2024年4月時点)。流通といっても、8Wあたりの高出力製品を取り扱っているショップはほとんどなく、出力偽装をしているショップの10Wや50Wというのはそもそも偽装になります。というのも、8W程度のレーザーポインターを製造している工場が非常に少ないからであり、供給元がとても少ないにも関わらず、多くのショップでそのような製品を販売(偽装ですが)できていること自体、無理があることになります。

※ 豆知識
1000mW=1W 10000mW=10W
1000の単位からmWをWにすることで1Wと表示できます。


一般的に、レーザーの出力が高ければ高いほどコストも増大し、販売価格も高くなるので、実際より大幅に高い出力に偽装して販売することで暴利を得ることを目的としているのが出力偽装詐欺です。出力偽装の対象となっているもののほとんどがグリーンレーザーポインターとブルーレーザーポインターになっています。


現在のところ、欧米等の個人マニアのDIYレーザーポインター以外で流通している製品の最高出力は、グリーンレーザーポインターが1000mW(1W)、ブルーレーザーポインターが5000mW(5W)、となっていますので、これ以上の出力はすべて出力偽装品だという認識でほぼ間違いありませんが、これ以下の出力表示であっても、出力を偽装した詐欺であるケースが横行しています。




htrlaser.com(陽輝レーザーポインター販売店)やhtpowjpcomなどが「激安 最強」で誘う

「高出力レーザーポインター」で検索をすると、htrlaser.comやhtpowjp.comなどの出力偽装ショップが多数表示されており、それより下位に表示されている出力偽装ショップを含めると、数十ショップも乱立していることが確認されています。


これらのショップはほぼすべて同じ中国人グループによる日本語を使用した出力偽装ショップであり、ショップデザインとショップ名を多少変えてショップの量産を繰り返して検索結果への露出アップを狙っており、「激安」や「最強」などの誇大表現を書き連ね、それを見て「こんなに高出力なのに安い!」と優良誤認する日本人をターゲットとしています。

優良誤認とは

(1)実際のものよりも著しく優良であると示すもの
(2)事実に相違して競争関係にある事業者に係るものよりも著しく優良であると示すもの
つまり、正しい情報を隠して嘘を言い、消費者に「これはよいものだ」という思い違いを不当かつ意図的にさせることです。


また、いずれのショップも激しい出力偽装を当然のようにおこなっており、実際の出力は50~100mW程度しかないグリーンレーザーポインターを「5000mW」または「50000mW」などと高出力に偽装表示をして販売しています。このような偽装はショップ内ほぼすべての商品で見受けられるものですので、意図的に日本人を騙して暴利を得ようと動いていることがわかります。



レーザー出力の激しい水増し

中国人詐欺グループがおこなっている出力の水増し度合いが常軌を逸しています。数倍度の水増しもありますが、多くは10倍から100倍もの大幅な出力偽装となっており、それを偽装された嘘の出力だとわからずに安いと思って買ってしまい、後から騙されたと気づいたという方が当店に連絡をくださるケースが後を絶ちません。



出力偽装は詐欺と不正競争防止法違反

レーザーポインターの出力は、それが商品たる重要な構成要素のひとつであり、意図的に出力を改ざん・偽装・虚偽表示をして販売することは消費者に誤解と著しい不利益を生じさせます。それを認識しながら自らの利益のみを不当に追求するものであり、詐欺行為として許されることではありません。被害拡大防止のためにも、ギガレーザーではこうしてレーザー出力偽装詐欺問題を糾弾し拡散してゆきます。


当然のことながら、このような改ざん・偽装・虚偽表示をした商品を市場で販売することはまったく誠実ではなく、市場の不健全化を促進する社会的な不正でもあり、できるだけ公正であるべき競争上でも不当なものです。法律上では不正競争防止法である、虚偽表示を行ったりするなどの不正な行為や不法行為に抵触します。



出力詐欺ショップによるコンテンツの違法コピー

出力詐欺ショップはギガレーザーサイト内コンテンツをコピー盗用していることが多々あります。盗む側は正確で自然な日本語テキストをサイト上で作ることができないため、盗みとって一部編集したうえで彼らのショップで勝手に流用しているというわけです。


部分的であれ他者の著作権を侵害してコンテンツを勝手に使用することは、そのサイト運営者のモラルが低いことを表しているのはもちろんのこと、誠意に基づくべき商観念も低いことがわかります。このようなことを平然と行っているような運営者は、お客様に対しても誠意あるサービスなど提供できるわけもありません。



出力詐欺ショップの保証はとりあえず書いただけの虚偽

中国人詐欺グループが運営する出力偽装ショップでは、1年保証や出力保証などと記載がありますが、保証内容の具体的な記載はどこにもありません。また、当店を真似て出力保証も謳っているようですが、どのように保証するか基準も規定も記載がありません。


過去に出力詐欺ショップで騙されたことがる当店のお客様から多くの相談を受けていますが、買ったあとは「メールをしても無視」がよくある対応です。あるいはある程度メールの返信があるが、「責任を追求したり、細かいことを問いただすと無視」というパターンが多いようです。また、商品欄には電池付属と明記があるのに、電池は送ってこなかったという声も非常に多いです。


電池について、彼ら出力偽装ショップも中国からの発送ですので、基本的に電池は航空便に積載できないからです。電池は送ることができないとわかっているにも関わらず、電池付属という嘘をついておいて少しでもお得感を出したいという思惑なのでしょうけど、単にお客様の期待を裏切り、信用を失くしている行為にすぎません。中国人の商売にはよくあることですが、とりあえず売れればいいとか、目先の利益ばかり考えて相手のこと、その先のことはあまり考えないことからできる行為であります。「客からクレームが来たら都度言い訳で誤魔化して終わりにすればいい」と考えていることは想像に難くありません。



レーザーポインターの出力偽装をしている詐欺集団の正体



レーザーポインター出力偽装 中国人


日本語でショップを構築している、高出力レーザーポインター販売業者の9割程度で違法な二重価格、保証内容の虚偽、出力偽装が常態化しています。2024年時点でこれらの詐欺販売をしている勢力は大きくわけて2つあり、その最大勢力はhtrlaser.com、flashraito.com、htpowjp.com、hikarivip.com、ledpointa.com、lasernoble.com等の類似ショップを量産している、中国深センにあるwitdeals(中国語名 海天力電子商務有限公司 , 英語名 HTPOW TECHNOLOGY CO., LIMITED)という中国企業だということが判明しています。


もともとこの会社はレーザーポインターを含めた中国生産のB級製品や、知的財産権無視の模倣製品を販売するショップを運営していましたが、現在はそれに加えてレーザーポインターのみのショップを量産しています。日本人相手に出力偽装をして売ると暴利を得られると気づいた結果、レーザーポインターだけショップを独立させ、ショップを量産しているのだと考えられます。



witdeals(海天力電子商務有限公司)の評判と不正行為

witdeals(海天力電子商務有限公司)についての評判が書かれたページもご参照ください。また、ネットで「witdeals 評判」などと検索すると、witdeals(海天力電子商務有限公司)は詐欺との情報が多数見られます。
www.witdeals.com (海天力電子商務有限会社)は信用できない srad.jpより

尚、witdeals(海天力電子商務有限公司)は、日本のプライバシーマーク制度を管理する一般財団法人日本情報経済社会推進協会により、平成24年11月時点でプライバシーマーク非付与事業者による不正使用でウェブサイト上にて公表されていました。つまり、プライバシーマークを使用できない立場であるのに、勝手にプライバシーマークを使用していたということです。このような不正行為をしている時点で、やはり無責任で信用のない企業であることがわかります。



レーザーポインターのよくある出力偽装の例 



グリーンレーザーポインターの場合
実際出力50mW~100mW → 偽装表示 500mW~10W(10000mW)
実際出力1W → 偽装表示 5W(5000mW)~50W(50000mW)

同じ出力のものを多数の出力バリエーションがあるかのように1W、5W、10W、50W、などと出力の表示を分けて価格にも違いをつけていたりしますが、実際はほとんど同じものです。価格差を少しつけておいてどれを選ばれても暴利を得られるように、選択を惑わしているものと考えられます。


ブルーレーザーポインターの場合
実際出力 1W(1000mW)~3W(1500mW) → 偽装表示 5W(5000mW)~50W(50000mW)
ほとんどが実際出力約1Wから1.5W程度のもの使っています。出力バリエーションがさまざまなのは上記グリーンと同じ理由からと思われます。



レーザーポインター出力詐欺ショップの見分け方


出力偽装ショップではこのような傾向が見られます

・ メールアドレスにhotmail.comやgmail.comを使用している。
・ 振込先銀行口座がゆうちょ銀行の中国人名。
・ 最強、超高出力、超人気、No.1!! 、激安などの誇大表現が多い。
・ 「PSC認証を受けた」という虚偽記載。出力1mW以上ではPSC認証マークを貼付することはできません。
・ 「累計出荷数で88000個突破!!」など、関係のない楽天市場の販促画像の盗用。数字部分のみ改ざんしての盗用も確認されています。
・ 不自然な日本語。
・ 10000mWから100000mWのレーザーポインターがある。
・ 販売実績なしの元値を表示して現在価格を安く見せる二重価格がある。
・ 日本人の実名レビューが掲載されていて、その内容もどこか不自然。



もしレーザー出力偽装ショップから買ってしまったら


まず、注文だけしてまだ支払いを完了していない場合は、そのまま放置すれば問題ありません。注文手続きをしたからといって支払いを完了する義務はなく、ショップに申し訳ないなどと悪びれる必要もありません。


銀行振込の場合は
振込み指定銀行はおそらくゆうちょ銀行ですから、詐欺にあったとしてゆうちょ銀行に通報しましょう。また、外国のショップで不審な注文をしてしまい、詐欺の可能性が高い伝え、銀行に組戻し処理を依頼して返金してもらいましょう。


クレジットカード払いの場合は
まずはご利用のクレジットカードを発行しているクレジットカード会社に連絡をしましょう。カード券面の裏面に発行会社や連絡先が記載されていることが多いです。中国の通販会社に注文をしたが、詐欺商品だとわかったので支払いを止めてほしい、もしくは支払いをキャンセルしてほしいと連絡しましょう。連絡先は、ショップでの決済時に利用したクレジットカードの決済代行会社ではなく、クレジットカード発行の会社に連絡をしましょう。


次のページではより具体的に実例を取り上げて解説しています。
HTRLASERによるレーザー出力偽装詐欺の実例